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Supporting Create Positive Experiences for Foreign Workers in Japan


1 何故、外国人なのか – その1


日本社会の閉塞性が唱えられて長い時間が過ぎました。「失われた30年間」という言葉も使い古された感があります。1995年の日本のGDPは、英国、フランス、イタリア3国の合計のそれよりも遥かに大きかったのです。2024年には人口が日本の2/3であるドイツにGDPで追い越されました。

何故でしょうか。私は、その理由のひとつに日本の多様化が進んでいないことを挙げたいと思います。均一化された日本の社会組織の中では「波風を立てない事」という美意識が大切にされてきました。例えば、「隣の会社が給料を上げないならば、当社も上げなくても良いだろう」という横並び意識です(例え給料を上げる余力が企業にあっても昇給をしなかった弊害が、他国の戦争という外圧によって2023年ごろから取りざたされ始めました)。

皆が言わないから私も言えない、皆が行わないから私も行えない、という同調圧力の強い風土の下では「新しい事」に挑戦する勇気を持つことは大変困難です。この「目に見えない」同調圧力を感じることができない外国人にこそ、これを打破する力があります。そして、それら外国人を横目で見ながら日本人が「あれっ、この目に見えない呪縛は気のせいで、私はもっと自由に考え行動して良いのだ」と気づくことは、今日の閉塞感を打破する大きな契機になります。

「外国人は、日本人と違うから面倒くさい」と考える前に、その面倒くさいことを経験する中で私たち日本人が当然と思っている固定観念を一から見直すことが大切だと思います。

これこそがイノベーションです。このイノベーションが長らく起こらないために今日の閉塞感を産んでしまいました。外国人の存在により私たちの考え方を「多様」にしていくことができるのです。


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